IIM社COMPUS2015イベントにて基調講演

11月22日 IIM社の一年に一回のユーザ・イベント「COMPUS2015」で基調講演をさせていただいた。

今回のCOMPUSは24回目ということだが、同社は創業以来27年なので、ほとんど同社の歴史と共にあった伝統あるイベントである。同社はコンピュータ・システムのパフォーマンスを計測し、改善するツール類を主力商品とするということで、顧客は大半が情報システム部門の方々、それも元々はメインフレーム向けの商品が中心だったということで、大手企業の方々が多い。

IIM社COMPUS2015イベントにて基調講演

 いわばITの専門家の方々ばかりの会で講演したことは少なく、IT革命の事例の選定には頭を悩ませた。しかし今回も参考にさせてもらったMIT Technology ReviewのSmartest 50 Companiesの中には、まだあまり知られていない例も多く、Illumina社など数社の最新イノベーション事例を紹介したところ、それなりに関心を持って聞いてもらえたようだ。

 後半はそのようなイノベーションを起こす企業の風土、企業文化について話した。グーグルや、いわゆる「コンシャス・カンパニー」の例をひもとき、やはり重要なことは「トップのイノベーションへの意欲」「社員の自発性を尊重し、尊敬する風土」「小さく、たくさんのイノベーションの芽を育てる」であるとまとめた。

 60分の持ち時間だったが、ITの専門家の皆さんに、イノベーションを起こす何らかのヒントを感じてもらえたなら幸いだ。