IT革命
その衝撃と加速するわれわれへのインパクト

2014年5月15日 ULIスプリングコンファランスでIT革命について講演しました。 タイトル「IT革命　その衝撃と加速するわれわれへのインパクト」

ULI（Urban Land Institute）からのご依頼で、IT革命がどこまで広がっているのか講演せよとのことで、お話ししてきました。 ULIは米国ワシントンに本部を置く都市開発に関する世界的シンクタンクです。 私自身不動産業界は素人なのですが、あえて業界外からITのインパクトを話し、刺激して欲しいとのリクエストでした。サマリーは下記の通りです。

ULIスプリングコンファランス(Flickr)

１）34年のIT経験

インターネット以前16年、以後18年、30年以上ITに関わって来て、ある程度分かっていたつもりだったが、2010年にグーグルに入社して、間違いだった事が分かった。IT革命はまだ始まったばかりであり、今後もっと大きなインパクトを世界に与えるものだった。

２）デジタル広告市場の拡大

一号社員としてヤフージャパンに入社した1996年、ほぼゼロだった市場が、今やUSで5兆円、日本でも1兆円産業に成長しており、さらに拡大することに疑いは無い。

３）最新のIT革命の例（Videoで説明）

GoogleGlass、Amazon Dash, Amazon無人ヘリコプター配送、Google無人運転自動車、不動産関連でのIT活用事例として、

４）今後を考える

MITが発表した「Best 50 Smartest Companies」には4業界しかランクインしていない。バイオケミカル、エネルギー、運輸、そしてIT関連である。IT関連会社は50社のうち実に30社ｍ60%に上り、未来を担うのもやはりIT業界各社がその任を担う事は間違いない、

５）2024年以降はどんな風景か？

5-1)

世界で現在30%の人しかネットにつながっていないが、90%の人、約80億人がネットにつながっているだろう。

そのことで最も変わるのは発展途上国の初等教育であろう。Khan Academyがその最右翼であり、高等教育ではMoocsと総称される大学講義の無料ネット配信の仕組みがメジャーになりつつある。

5-2)

Digital Reputationに時代が到来する。企業、個人、商品の評判、評価が全てデジタル化され、白日の下にさらされる。優劣のランキング化も進む。土地価格なども同様にネット上で実勢価格が明らかになるようになる。USのZillow.comでは既にそれが実現しつつあり、日本でも2024年にはそうなっているだろう。

その時代に備えて、企業としては、よりオープンでフェアなアクティビティを心がけることが基本となるが、同時に自社のDigital Reputationに敏感になり、その向上に努めないといけない。その際に忘れてはならないことが、ユーザや取引先だけでなく、自社従業員からの評判、社員満足度にも気を配らないといけない。

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